2021年1月 歳を取るということ

皆様、新年明けましておめでとうございます

ここ数年私は歳を取るという事の意味を深く考えさせられることが多くなりました。個人の事に関して言えば、

日本の良いところばかりに目が行くようにもなりました。若いころは悪いところばかりに目が行き、渡米して永住権も取得し、

その後は長年アメリカベースで暮らしてきましたが、歳を重ねると人間は変わるものだと、最近自らの経験で身にしみて感じています。 

以前は非常に楽しんだアメリカの広い家も、当時感じていたアメリカの”Quality of life”にもあまり興味は無くなりました。  

引退したらゴルフ場付の大きな家を買い、優雅に暮らすことを夢に思っていましたが、現在は歩いて10分で何でもある

東京の都心の暮らしの方が便利で快適だと思うようになりました。何と言っても東京は世界一のグルメ都市です。

仕事柄いろいろな国、都市に住む経験をし、世界の多くの主要都市を訪れる機会も有りましたが、東京ほど食に

恵まれた場所はありません。また、東京は本当にきれいな街だと思います。車が無いと生活が出来ないアメリカと違い、

日本の生活は歳をとっても歩ける限り、家族も含め、他人に迷惑をかけずに済みます。

最期だけは自宅が事故物件にならないように家の近くの病院に歩いて行く事さえできれば良いかと思っています。

一方で、また同時に思う事は年齢が上がると供に、人は変化を嫌い、高齢者の比率が年々高まっている

日本はすでに国として変われるタイミングを逸してしまっているという事です。1997年に渡米した時に

日本に対して不満として思っていたほとんど全てのことは現在もそのままで、当時言われていた事は、

人口構成的にも2005年が変われる最後のチャンスという事でしたが、それをはるかに過ぎてしまった今、

もう変わることはないのかと思います。時代に合わない中央集権から道州制への移行についても誰も言わなくなり、

先日の緩やかな道州制への移行を視野に入れたステップとしての大阪都構想も有権者へ周知が届かず、

また変化を嫌い、再度否決され、完全にあきらめムードが固まった状態かと思います。

民主主義は世界的に大多数の人と若い世代が貧しくなる方向に移行していくしかない状況です。

アメリカもオバマ大統領の当選がこの象徴的な出来事で、人口構成の変化が進んでしまった為だと思います。

日本の中央集権も富の分配機能と既存の利権はますます強くなるかと思います。

ただ私は以前はいちいち不満と思っていたこのようなことに全く怒りを覚えなくなりました。これも歳を取ったせいかと思います。 

では今後はどうなるかといえば“個人レベルでのManagement“が最も重要な時だと思います。

国は貧しくなっても自分次第で豊かで幸せになるように、個人の生き方ですべてが決まる時代に

なるのではないかと思います。まず『自分で考える』ということが重要で、思考停止状態の国民が

これ以上増えると日本の知の衰退はますます加速します。何でも大多数の人と同じ事をするのはやめたほうが良いと思います。

金融利権、土建屋利権、医療利権、農林水産業利権などの餌食にならないように感情ではなく事実、

データに基づいて長期的な視野で、個人で行動していくことが大切です。 

コロナ禍での年越しとなり、新年を迎え思う事はやはり健康の大切さで アントニオ猪木氏の言葉にあるように

“元気があれば何でもできる” がその通りだと思います。90歳まではベンチプレスで90キロ以上上げられるようにと

思っています。私と同じジムで80歳近くの方が私と同じぐらいの重量を挙げているので、まだまだ私も頑張ります。 

今年も皆さまにとって実り多きとしてありますように。 

2021年1月 市瀬耕一