2022年11月 毛深い友達

Menu

大型ゴールデン・ドゥードゥル・中型保護犬ミックス・小型眉毛ポメラニアンと暮らす友人の犬連れ遠出に、よくご一緒している。

散歩中、少し離れて歩くと、ドゥードゥル君が迎えに来る。 『みんなから離れたらダメだよ?』 の顔。

前をチラ見しては、『早く戻って』、と促される。 彼の中のヒエラルキーで私のポジは彼の下くらいだろーか。

一年半前に初めて会った頃は、ドゥードゥル君にはリードも持たせてもらえず(私が散歩されてるみたいだった)、ミックスには無視され(友人曰く、唸らなくて良かった)、ポメ子には会うたび全力で吠えられてたなぁ。

目を見て吠える、戦いは真っ向勝負派。 一番小さい君が一番怒りんぼ。

(お前ぇぇ、片手で持ちあげちゃうぞー 眉毛犬のくせにー)

友人の所用の間、3匹のリードを預かれば、引きずられ。 大型犬・中型犬の力って凄いんです。

友人のトイレ休憩中の道の駅、気づけば後部座席に乗せたはずのミックスが居ない…。 (あれっ、ミックスは!? ドゥードゥル君、『ミックスは出て行ったけど?』の顔) あぁ…教えて欲しかったよ…。 出てっちゃダメなの、絶対分かってたよね? 真夏に肝が冷えた瞬間。 駐車場のかなたで、楽しそうに走る君・・・。

『帰っておいでぇぇぇ・・・』。

一年近い時間をかけて、今では会えば笑顔で迎えてくれる君達。 可愛い笑顔をありがとう。

離れれば呼びに来てくれて、休憩すると隣に座ってる。

パックの一員化。 一度確立した犬のヒエラルキーは変わらないのです。

ドゥードゥル君との『おやつTagゲーム』は三戦三敗。 おやつとなると君達は全力。

砂浜で転んだ時に、一斉に駆け寄ってくれたと思ったら、私の鞄に3匹して頭突っ込んでたね・・・。

犬同士のコミュニケーションを見てると、その社会性に感心したりします。

小さな水場を渡れないポメ子に、ドゥードゥル君は“怖くないよ”、とゆっくり往復し、“ここなら浅いよ”、と座って見せる、を繰り返す。

ミックスは、ポメ子の前を全力で何度も走り、“ついておいで”と促す。

ミックスの勢いに乗って水場を渡れると、出来た出来たと、その場でクルクル回る喜びの舞、小さなポメ子。 あぁ・・・可愛い。 犬にも、出来ない事を克服した達成感の喜びはあるんだよね。

方法は違えど、犬同士、遊びながら鼓舞し、出来ない事を克服していく。 ちゃんと家族なんだなぁ~、となんか感動。

みんなで歩いてると、時折振り返り、『全員ちゃんと居る?』 と確認するドゥードゥル君。

鋸山の岩階段を降りる時は、私を引っ張らないよう、二段置きに待っててくれるミックス。

(転ぶと前歯折るよっ!といつも私の前歯を心配してくれる友人、有難う。 前歯って高いよね)

擦り傷だらけの私の足首をジッと見つめて、痛そうね、と舐めてくれるポメ子。

優しい子達に労られ、友人と歩く自然は、とてもきれい。

友人とモフモフ達と座って眺める海は、心が洗われるのでした。











2022年11月 MT